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スーフィズムの秘密言語と象徴 [イスラム教]

日本人には理解しにくいのですが、アラビア語やヘブライ語などのセム語やハム語系言語には独特の特徴があります。
自然にある単語が別の単語を暗示・象徴し、暗号とされるのです。

そのため、アラビア語を使うスーフィズムや、ヘブライ語を使うユダヤ神秘主義のカバラには、一種の秘密言語と言うべき特徴が存在します。
エジプト語やペルシャ語にも、似たものがあります。

その理由になる言語的特徴は2つあります。

一つはすべてのアルファベットが数字を表すのです。
ヘブライ語では400までですが、アラビア語は1000までの対応があります。
ペルシャ語はアラビア語と同じ対応です。

そのため、ある単語を数値に変換してから再度、文字に戻して単語にした場合、最初の単語は最後の単語に、暗号として入れ替えることができる、あるいは2つは同じ象徴的な意味を持つ言葉として等値することができると考えるのです。
これは「アブアド法」と呼ばれます。

この文字と数の置換法の正確は方法は、ある単語のすべてのアルファベット文字を数字に変換して足した価(多くは3桁になります)の、それぞれの位の数値を(3つの)アルファベット文字に置き換えて、その3つの子音で構成される単語を得るのです。

もう一つの特徴は、ほとんどの単語が3つの子音で構成されていて、同じ3つの子音で表わされる複数の単語は、1つの語根からなる派生語の関係になるのです。
この派生語は自然に連想的に結びつき合います。
さらに、同じ3つの子音を、順番を変えて構成される語根の派生語も、この連想関係に加えられて、結局、これら派生語全体で一つの相互連想的な意味群を形成するのです。

つまり、セム語には秘密言語という側面があって、言葉同士の間に、通常の連想・象徴的な関係以外にも、様々な連想・象徴関係を生み出します。
それによって、世界観の中に複雑で創造的な関連性を生み出したり、新しい解釈を生み出すことになるのです。

このようは秘密言語を背景にして、特定の言葉が別の象徴的意味を持ちます。
その意味は、神秘主義的な伝統の部外者には理解できないものです。

西洋の神秘主義の伝統で良く使われる言葉で、スーフィズム由来の言葉が多数あります。
西洋の神秘主義者も知らないのですが、スーフィズムに詳しい人なら分かるのです。
いくつか紹介しましょう。

・「黒」=「エジプト」、「賢い」
「黒魔術」は本来、エジプト魔術とか、知恵の術という意味だったのでしょう。
「黒い聖母」も、賢き聖母、エジプトの聖母(イシス)という意味だったのでしょう。
「賢者の石」は黒い石、つまり、メッカのカーバ神殿の黒石という意味だったのでしょう。

・「薔薇」=「行」、「十字」=「本質を抽出する」
「薔薇十字」は霊的な本質を顕現させる方法という意味だったのでしょう。

・「炭焼きたち(カルボナリ)」=「知覚者」
イタリアのカルボナリ党の本来の意味は、霊的な知覚者だったのでしょう。

・フリーメイソンが重視する「A」「B」「L」=「秘儀の導師」=「3つの瞑想のポーズ」(三角定規、水準器、ロープで現される)
もともと、テンプル騎士団やフリーメーソンは、東エルサレムにあるイスラム教の聖地、岩のドームに由来します。
岩のドームは元のエルサレム神殿(ソロモン神殿)の場所にあります。

・「バフォメット」=「意識の変容を経験した人間」=「智恵の頭」
バフォメットはテンプル騎士団が礼拝していた頭像で、後に悪魔像とされました。

 


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