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スーフィズムの意識の階梯 [イスラム教]

スーフィーは修行の進展によって意識が5層の深まりを体験し、また、7つの発展段階を進むと考えます。
この2つは関連していますが、まず、これを紹介しましょう。

まず、5層の意識ですが、これは姉妹サイト「世界の瞑想法」で紹介したズィクルの修行によって見るヴィジョンとも対応してるので、ご参照ください。
つまり、普遍的なヴィジョンが意識の次元を反映するのです。

最も下の層は、感覚的・欲情的段階の「ナフス・アンマーラ」です。
これは第2章のヴィジョンで言えば穴の中にいる状態です。

2番目は批判や倫理と関係した合理的な段階の「ナフス・ラウワーマ」。
これは太陽が現われた状態。

3番目は感情や理性の働きがなくなって寂滅と表現される平安な心の段階の「ナフス・ムトマインナ」。
これは「カルブ」とも言い、観想に集中する段階です。
これは緑の光が現われて穴の外に出る状態。

4番目は神的な領域で光に溢れた段階の「ルーフ」。
これは光の円から光の人が現われる状態。
これは神と人との対話的段階でもあります。

そして最後が至高の段階「シッル」。
これはイメージを超えて神が神として一人で語る段階です。

魂の7つの発達段階は、詳細は不明ですが、以下の通りの名前がつけられています。
第1段階のすでに紹介した「ナフス・アンマーラ」ですが、これは堕落した命令する魂と表現されます。
第2段階も同じく紹介した「ナフス・ラウワーマ」で、批判的な魂と表現されます。
第3段階は「ナフス・ムルハーマ」で、霊感を吹き込まれた魂です。
第4段階は先に紹介した「ナフス・ムトマインナ」で安静な魂と表現されま。
さらに、第5段階が「ナフス・ラディーヤ」で充足した魂、。
第6段階が「ナフス・マルディーヤ」で人を充足させる魂。
第7段階が「ナフス・サフィーヤ・ワ・カミーラ」で純化され完成した魂と表現されます。

(スーフィーの魂の7段階と意識の5層)
ナフス・サフィーヤ・ワ・カミーラ:純化され完成した魂
 
ナフス・マルディーヤ:人を充足させる魂
シッル:神の独白の層
ナフス・ラディーヤ :充足した魂
ルーフ:光・神人対話の層
ナフス・ムトマインナ:安静な魂
観想・寂滅の層
ナフス・ムルハーマ:霊感を吹き込まれた魂
 
ナフス・ラウワーマ:批判的な魂
理性・倫理の層
ナフス・アンマーラ:堕落した命令する魂
感覚・欲情の層

また、スーフィズムでは理性的段階と神的な絶対無の段階の中間に「アーラム・アル・ミサール」と呼ばれる根源的なイメージの段階があると考えます。
この根元的なイメージは「創造的想像力」と呼ばれることもあります。
この段階は上の5層で言えば、第3層になるのだと思いますが、先に書いたようにこれがそれぞれの層を指し示すイメージを現わすこともあるのです。
また、この段階は単なる意識の層ではなくて、宇宙論的に存在する段階だと考えられています。

また、別に意識の発達段階を7段階ではなく4段階で数える考え方もあります。
これは「4つの旅」と呼ばれます。

この第一段階は「消滅(ファナー)」と呼ばれ、いきなりですが、神と合一して他のすべてが消滅する体験の段階です。

第2段階は「永続的なもの(バカー)」と呼ばれ、合一の後で再度、様々な現れを体験し、現実世界に戻る段階です。
この段階は、世界を以前のように静的で主観的にではなく、動的で客観的に認識できる段階で、霊的な教師資格を有すると考えられます。
このように、スーフィズムでは単なる神秘体験ではなく、世界の霊的な本質を客観的に認識することを重視します。

第3段階と第4段階は特に名前はありません(分かりません)が、第3段階は、地域や文化の限定を脱する段階です。
どんな文化、どんな宗教に属する相手にも霊的な教えを与えることができる段階です。
イスラム圏が大帝国であり、様々な文化圏を含んでいることを背景にした発想です。

そして、第4段階は、死後の導きを可能にする段階と表現されていますが、詳細は不明です。


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