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ギリシャ正教のテオーシスとヘシュカズム [古代ユダヤ・キリスト教]

4Cにエジプトでキリスト教の修道院が、砂漠で独居して修行する形で始まりました。
ですが後には、導師の指導のもとに集団生活する形に変化しました。砂漠での修行は、聖域での修行ではなくて、むしろ物質的な悪魔の世界での戦いという意味がありました。
修道士達の中には祈りの中で神を見るという体験をする者が現れ、やがてそのための方法が確立されていきました。
こうしてギリシャ正教(ビザンチン教会などの東方教会)では神との合体が伝統として認められるようになりましたが、ローマ・カトリックでは認められません。

ギリシャ正教ではこの神との一体化を「人間神化(テオーシス)」と呼びます。
ギリシャ正教の修道院で重視される、人間神化にいたる祈りの修行法やその思想は「ヘシュカズム」と呼ばれます。
ギリシャ正教では人間神化は異端どころか、人間の目的・完成なのです。

人間の目標は、アダムの堕落によって失った神の「似像=霊=人間神化」を、キリストの贖罪を契機にして取り戻し、人間の本性である霊性を再創造してキリストの内に再統合することです。
一方、ローマ・カトリックでは人間神化は不可能であって、終末の神の国での至福こそが目標なのです。
つまり、ギリシャ正教は人間を霊・魂・体からなると考えるのに対して、ローマ・カトリックは魂・体しかないと考えているのです。

その具体的な方法はインドやイスラムの神秘主義的修行と似ていて、祈りの言葉を唱えながら、神秘的恍惚の状態に入って、光として現れる神に触れ、一体化するというものです。
身体をまるめてへそを凝視し、でも意識は心臓の当たりに置きながら、「主イエス・キリスト、神の子よ、僕を憐れみたまえ」という祈りの言葉を繰り返し唱えるのです。
最初は声に出して、後には心の中で、前半で息を吸い後半で息を吐きながら唱えるのです。


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