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12星座神話とミトラス教 [ヘレニズム・ローマ]

マクシムスらマギ達は7光線理論だけでなく、姉妹ブログの ミスラ教と原人の殺害 で紹介した通り、ミスラ教の秘教的な神話を12星座に対応させて新たに編集しました。
ここには12星座の秘教的な意味が込められています。
もともとこれにはヘレニズム的な折衷性がありましたが、これがさらにギリシャ・ローマ神話やオリエントの様々な神話を吸収して秘儀宗教化されて、トルコ経由でローマ世界を越えて全ヨーロッパに広がり、独自な宗教になりました。
これは「ミトラス教(ミトラス秘儀)」と呼ばれます。ですが、この12星座の神話(『ゾディアックの書』)とその意味は西洋の占星学には伝わりませんでした。

12星座の神話の中で注目すべきは、マズダと兄弟で堕落天使的な存在のアーリマンが、天使に復帰していることです。
堕落天使の神話はユダヤ、キリスト教にも伝わっていますが、この秘密教義はもちろん伝わっていません。
人間にはマズダと原人、原人の光のかけらの要素と、アーリマンの要素があるのです。
この考えは、20世紀のルドルフ・シュタイナーも独自に解釈して継承しています。
アーリマンは自我や分析的思考、物質世界へ志向を司り、これは魂を堕落させると共に上昇させる力なのです。

ここではペルシャの神名で神話を書きましたが、ミトラ教の神々はヘレニズム的状況の中で必然的にギリシャ・ローマの神々に対応づけられていました。
それは以下のような対応でした

(ミスラ教神話とギリシ・ローマ神話の対応)
至高の父
ズルワン
クロノス、サトゥルヌス、アイオーン
至高の毋
アナーヒター
至高の子
ミスラ
若クロノス、若サトゥルヌス 、若アイオーン
海神
アパム・ナパート
オケアノス、ネプチューン
木星
マズダ
ゼウス、ジュピター
原人
イマ
ディオニュソス
太陽
ミスラ
アポロ、ヘリオス
金星
アナーヒター
アフロディテ
地下
アーリマン
プルートー

 

一方、ローマ世界で広がったミトラス教は、一時、何人かの皇帝の支持を得て国教的存在にまでなるなど、キリスト教の最大のライバルになりました。

その神話は、ミスラ教の神話をベースにしていましたが、細部に関しては分かりません。
神名の翻訳などの部分では、数世紀以前にズルワン主義をギリシャ化して取り入れていたオルペウス派の発想を継承している部分があるでしょう。

秘儀宗教としては、ミトラス秘儀は「死して復活する神」を持ちません。
アフラマズダや原人間がこれに当たるとも言えますが、ミトラス秘儀ではあくまでもミトラスが主人公で、その最大のテーマは聖牛の供犠でした。
その意味では、生命の水、霊性としての血を流す聖牛が死して復活する神に相当するのでしょう。

ミトラス秘儀には7つの位階があって、それぞれが7惑星に対応していました。上から「父」/「太陽の使者」/「ペルシャ人」/「獅子」/「兵士」/「花嫁」/「大烏」です。
上位の4階位が参入者で、下位の3位階は奉仕者です。それぞれの位階には以下のような性質がありました。

(ミトラス秘犠の7位階の性質)
 
 
土星
ミトラスの代行者
太陽の使者
 
太陽
太陽神の代行者、、饗宴?
ペルシャ人
 
麦穂の刈り取り?
獅子
木星
蜂蜜にと火よる浄め、狩りに同行?
兵士
火星
花輪の儀礼
花嫁
金星
ヴェールを取りミトラス神と聖婚?
大烏
空気
水星
神々の使者、常に大烏の仮面をつける

 

秘儀の内容に関してはほとんど知られていませんが、饗宴、供犠、水壷による洗礼・浄化、目隠し、などなど、他の秘儀と同様な行事があったようです。
ミトラスの神殿は洞窟にあったので、秘儀は洞窟内で行われました。
また、秘儀参入者は死後、7惑星天を越えて恒星天にまで導かれると考えられたという説もあります。


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