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エンペドクレスによる統合 [古代ギリシャ]

イタリアのシチリア島出身のエンペドクレスは、ベビロニア的な循環宇宙論とペルシャ的な2元論とインド的な輪廻思想を結びつけようとしました。
そしてこれは同時に、イオニア的な自然学とオルペウス教的な霊魂論を結びつけることでもありました。
 
彼の宇宙論では、4大元素よりも根源的な結合する「愛」の要素と分離して争う「憎」の要素が重要な意味を持っています。
そして、宇宙は4つの状態を繰り返します。
 
宇宙の原初の状態は、4大元素が「愛」によって融合して球体になった状態です。
ですが、「憎」の流入ととに4大元素が分離していき自然が生まれます。これは堕落と考えられます。
そして、完全に「憎」が優勢になって最も堕落したの状態が宇宙の第3期です。
この時、4大元素が完全に分離されて4つの層を成します。
これはアナクシマンドロスにとって一番正しい状態でした。
ですがやがて、「愛」が「憎」に打ち勝ち、4大元素はまた融合して一なる状態に戻ります。
 
人間の霊魂も、原初の状態では「愛」だけでできていましたが、「憎」が流入して「愛」と「憎」によって構成された堕落した状態になりました、そして、霊魂は4大元素から構成れた肉体の間を転生します。
ですが、世界が一なる状態に戻る時、霊魂も「愛」だけの状態に戻ります。
 
エンペドクレスの「愛」と「憎」の2元論には、ゾロアスター教の善悪2元論の影響を感じます。
また、宇宙の創造そのものが否定的に考えられている点にはインドの世界観の影響を感じます。

 


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