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オルペウス派の輪廻思想 [古代ギリシャ]

イオニアの多くの哲学者が自然を問題としたのに対して、個人の内面を見つめる傾向が強いのが、輪廻思想をベースに個人の霊魂の救済を問題にするオルペウス教とその流れにある哲学者達であるピタゴラス、エンペドクレス、プラトンらです。
輪廻思想はインド由来のものかもしれません。
ですが、彼らは天体を神的なものとして重視し、人間の霊魂も星の世界から堕落してきたと考えました。ここにはバビロニアの思想の影響があると思います。
 
オルペウス派はズルワン主義=ミスラ教の神々をギリシャ名の神々に置き換えていました。
至高神の無限時間神ズルワンは無限時間神クロノス・アゲラオスに、友愛の神ミスラは愛の神エロス=ファーネスやアポロンに、マズダは主権神としてはゼウスに、死する神としてはディオニュソスに、といった具合です。
 
オルペウス派やその流れにある哲学者ピタゴラスは、霊魂不滅と輪廻思想をベースに、個人の霊魂を浄化し、救うことを目的としていました。
エフェソスの沖にあるサモス島出身で、南イタリアのクロトンで共同体を作っていたピタゴラスは、インド思想同様に霊魂が人間だけでなく、様々な生物に転生していくと考えました。
これは、人間や神々が自らの身分を守るべきだとする「モイラ」の考えとはまったく違った、様々な存在様式を通過しながら、正しい行いを行うことで至高の神に復帰するべきとする考えなのです。
これはヘラクレイトスの万物が流転するという考えと同じように、霊魂が流転するのです。
これは運命=「モイラ」ではなく、正義=「ディケー」を中心とする考え方です。
 
ピタゴラスは浄化のために音楽的な調和、数学的な調和を重視しました。
数学的な真理を「観照(直観)」することが霊魂を浄化する方法でした。
ピタゴラスはオルペウス派と同様に星の世界を神々の世界として信仰しました。
星の世界は数学的な調和に満ちているのです。
 
ピタゴラス主義の思想に関しては、後のプラトンの「不文の教説」ところでも触れます。


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