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ギリシャの創造神話 [創造神話と古代神智学]

ギリシャには様々な「創造神話」があります。
ですが、オルペウス派はギリシャの「創造神話」とゾロアスター教の「救済神話」やズルワン主義の神智学を取り入れながらが、独自の秘教的な創造神学を生み出しました。

まず、ヘシオドスが記した一般的なギリシャの宇宙開闢神話を紹介しましょう。
ただ、ここにもオルペウス派の影響があるかもしれません。
最初に「混沌カオス」から「大地ガイア」、「暗黒・地底タルタロス」、「愛の神エロス」が生まれます。この後、「闇エレボス」、「夜ニュクス」が、次に「光アイテル」、「昼ヘメラ」、「天神ウラノス」、「山海ポントス」が、生まれます。
主神はウラノスから次の世代の「クロノス」に、さらに次の世代の嵐神「ゼウス」に受け継がれます。
ゼウスはガイアの生み出す「テュポン」ら怪物達を退治します。
ガイアは秩序の生成を引き戻す否定的な存在の役割を果たします。

やや順序は異なりますが、ギリシャ神話にも

 「存在の静的母体」=「混沌カオス」
 →「創造の核」=「大地ガイア/地底タルタロス」
 →「創造的存在」=「愛の神エロス」
 →「天/地の素材神」=「光アイテル・昼ヘメラ/闇エレボス・夜ニュクス」
 →「天神/地神」=「天神ウラノス/山海ポントス」
 →「前主神」=「クロノス」
 →「主神」=「嵐神ゼウス」

という要素を見つけることができます。

次に、オルペウス派の神話です。
最初、「夜の女神ニュクス」がいます。
この女神は、「風の神」によって「銀色の卵」を生みます。
この卵から黄金の翼を持った「愛の神エロス」が生まれ出ます。
この神は「ファーネス」、「ディオニュソス」とも呼ばれ、「最初に生まれた神」、「すべてを生み出す神」とも表されます。
そして、このエロスが「天地」を生みます。

また一説では、最初に「無限時間神クロノス(・アゲーラオス)」がいたとも言われます。
「無限時間神クロノス」はウラノスとゼウスの間をつなぐクロノスとは別の存在で、ペルシャの「無限時間神ズルワン」をギリシャ化したものでしょう。

また、第4章でも紹介したように、オルペウス派は殺害されたディオニュソスの神性が人間の霊魂の本来的な神性となったと考えますが、これも後で紹介するズルワン主義と共通する神話です。

オルペウス派の神話は「至高存在からの創造」として、「夜の女神ニュクス・無限時間神クロノス」→「風の神・宇宙卵」→「エロス・ファーネス」という至高存在が3つの次元で明確に段階化されて表わされています。

 

 
オルペウス派の神話
至高神の静的次元
夜の女神ニュクス
風の神
至高神の核的次元
銀色の宇宙卵
至高神の創造的次元
愛の神エロス
悪神・原母
大地女神ガイア
至高神の副次的次元
 
天の素材神/地の素材神
昼アイテル/夜エレボス
天神/地神
ウラノス/ポントス
旧主神
クロノス
主神
嵐神ゼウス
悪神・悪獣
悪獣テュポン

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